●『緑のマンハッタン ~「環境」をめぐるニューヨーク・ライフ』

この本の内容もひとつの”きっかけ”となり、私の「菜食主義への挑戦」は始まりました。
その意味では、この本に出会ったことがベジ生活への歯切りとなったといえます。。
世界の市場・経済の中心地であり、コンクリートジャングルのニューヨーク市で、熱帯雨林保護を訴える活動家たち、未来の都市交通を模索する男、アニマルライツ・動物解放運動をリードする女性などへのインタビューを通して、ディープ・エコロジーを考える、という内容。
自分にとってはすごく新鮮な内容というか観点で、特に「過激派」とされる環境NGOのクリティカルマス、街頭デモなどの「妥協なしの直接行動」には多大なショックを受けます。
あのアメリカでも、「環境保護はクール」という風潮が若者達に広がりつつあるということに。。
そこにはもしかして、日本が本当に見習うべき「別のアメリカ」の顔がある、ということではないでしょーか。。考えてみれば、『沈黙の春』を書いたレイチェル・カーソンはアメリカ人だし、彼女に少なからず影響を与えた『森の生活』のソローやエマーソンもアメリカに生まれたのですよね。
実際に現地(マンハッタン)に滞在した著者も、そんなニューヨークというか、アメリカの「懐の深さ」、あるいは「柔軟性」を日本の読者に伝えたかったのではないか、とか思います。
ともあれ、この本には「ベジタリアン」と「ヴィーガン」(より厳格な菜食主義者)という呼び名の違いなど、菜食主義に関する基礎知識、その倫理観・価値観などを色々学びました。
けっきょく、そのあと著者はベジタリアンにはならなかったみたいですが…。
確かに、「寛容」でありつつも物事を常に「中立」の立場で考えるのは大事だと思います。
食肉産業が「理にかなっていない」ことはもはや明白だとしても、だからといってアニマルライツのように動物(魚は…?昆虫は…?ウイルスは…?)にも個々に「権利」があると考えるのは、どこか負に落ちません。
犬権に猫権、牛権、鳥権、、、、e.t.c...とっても西洋的な考えに感じますね。
また著者が最後で言っていた、日本とアメリカの「風土に違い」。これは共感します。
日本人だって、もっと「自分達が社会を作っているという感覚」を持っていい、と。