●"TEHANU"の読後感。(微妙にネタバレ、
ゴア氏の著作を読んでから読み始めたので、
気付いたら5日程度しか経ってないのですが…
今朝、『アースシー物語』(ゲド戦記)の第4巻、"TEHANU"を読み終わりました。w
なんでこんなに早く、しかもあのル・グウィンさんの本を読めたのかは謎だけど。。
まず、足掻きながらも(笑)『地球の掟』の原書を読み終えたことが影響してそうです。(と思う
あと、たぶんこの4巻はストーリー・登場人物もシンプルに描写されていたんでしょう。
その点で、前作の3作品よりもずっと読みやすかったのかも♪
何より…洋書をこんなに早く読めたのは初体験。

"THE FARTHEST SHORE"(第3巻)を読んだ後でわかりましたけど、ジブリ映画の『ゲド戦記』はこの4巻"TEHANU"もごちゃ混ぜにしてストーリーを作ったんですね。(笑
どうりで、映画は「?」な部分があったし、解釈に難しかったワケです。。
4巻のストーリーはいたってplainというかシンプル。
物語はテルーと、未亡人となったテナーを中心に語られ、、我らがゲドは後半にならないと出てきません。w
しかも…「大魔法使い」ゲドは、この4巻ではもはや、ただのおじさん。。。
でもこの4巻の良さは、ゲドが「ただのおじさん」になって、「アテュアンの大巫女」だったテナーも「ただの未亡人」となったことに秘密?がありました。
ゲドとテナーが「ただの男女」となって、長い年月の後に、ついに互いの感情と愛を暴露する場面は感動しました。
テナー: 「私が結婚すると聞いて、あなたは怒ると思っていたのに!」
ゲド: 「俺は怒っていたさ。」
このやり取りの中のゲドに、自分も共感しました。(苦笑
テナーは、絶対に結婚してないと思ってたのに…。
ちなみに、この4巻で「魔法」はほとんど出てこないし、そもそもゲドは「魔法」を使えません。この『アースシー物語』は『ハリー・ポッター』や『指輪物語』とは全く違う視点の作品です。
アーシュラ・K・ルグウィンの意図を読み取るのは簡単なことではないですが…
たぶん、彼女はこの『アースシー物語』を通して、「魔法を使わない」大魔法使いを通して、、生身の人間の無力さ、醜さと、それゆえの強さと美しさ、自然と人間、人間と人間の調和、その必要性と素晴らしさ、、などを伝えようとしているのだと、自分はいま考えています。
”竜は夢を見ない、彼らは夢そのものだから”