
23日から26日にかけて、念願だったミルフォード・トラックをトランピングしてきました。天気はある程度予想どうりだったというか、4日の日程中で3日の雨でした。

1日目(23日):
前日はまたテ・アナウYHAに泊まって、「2ドルコインで無期限」使えるロッカーにmacpac以外を入れておきました。Te Anau Down行きのバスに乗るまでの時間で、Outside Sportsにてパックのレインカバーを買って、「世界屈指の豪雨地帯」ミルフォードに備えます。
9:45のバスでテ・アナウ・ダウンズに向かい、湖畔に停泊していたReal Journeysの予想以上に大きな船(高速船)で湖の北端へと出航!船には自分も含めた個人ウォークの10数人と、ガイド・ウォークで歩かれる日本人のグループの人たちなど、10人前後が乗っていました。
…船がミルフォードに近づくにつれて、出航したテ・アナウ・ダウンズでは晴天になりかけていた天気が次第に変わり始め、12時前にトラックを歩き始めた頃にはすっかり「典型的なフィヨルドランドの日」=雨に。


それでも、ミルフォード・サウンドで経験したような激しい雨ではなく、どこかしっとりした「優しい」心地よい雨で(ゴアテックスのレインウェアの安心感もある)、静寂に包まれた森、Clinton川の清流沿いをゆっくり歩いた2時間は最高にpeacefulでした。
2日目(24日):
Clinton Hutを9:30に出発して、今日からがミルフォード・トラックの「本番」。

11:30にHirereを通過して、昼食代わりのシリアルバーを食べながらほぼノンストップで歩いたんですが、途中のU字谷のダイナミックな風景はグリーンストーンを思わせる景観美でした。でも、「降雨の後限定」の山肌を流れる無数の滝と、クリントン川のCrystal Clearな流れを見ると、やはりミルフォードは特別な場所だな、と感じます。

道中、人なつこい(好奇心が強い)ロビンやファンテイル、飛べない鳥のウェカなどに出合って、野鳥の楽園、フィヨルドランドを体感できた1日でもあったのですが、中でもウェカは、トラックを走って横切って行った姿は一瞬「キ、キーウィ…!??」と思ってしまうほど不思議な鳥。ただし口ばしが短いし、そもそも体長がカモくらいに大きいので、冷静に考えてみるとすぐに違いに気付きます。。
また、途中の湿地でイギリス人のカップルに「あれがブルー・ダック(Whio)だよ!」と教えられ、個人的には疑いの目で見ていた鳥は、後日ただの(一般的な)カルガモだったことが判明しました。w

午後3時前にMintarou Hutに到着した直後に、それまでなんとか持っていた天気も雨となり、夜が更けるに連れて雨脚も次第に強まりました。
3日目(25日):
昨夜のもの凄い雨で、ハットを取り囲む周りの山では流れる滝の迫力ある光景が見られました。

いつもどうり(?)、ゆっくりの10時にハットを出発して、小雨の降る中ミルフォード・トラックの最高点マッキノン・パス(標高1100メートル)を目指して登り始めますが、ミンタロー(太郎??)・ハットが既に標高600メートルだったということで高さにして「500メートル登る」ことよりも、パスを超えた後「900メートル近く下る」ことの方が若干不安でした。

かなり遅く出たハズなのに、途中で何度もガイド・ウォークの小グループを追い越すこととなり、立ち止まって道を譲ってくれる皆さんに恐縮しながら、2時間ほどかけて登ります。登っている最中は大して苦労もせずに「所詮は、整備の行き届いたグレート・ウィークだな…♪」などと余裕に思っていたのが、頂上のマッキノン・パスに着いたら状況が一変!!


「海風の通り道」となっているパス付近は暴風が吹き荒れ、たくさん重ね着をして…ケプラー用に買っていた防風手袋を着けていても寒いほど体感温度が低い状態でした。Shelterまでのわずかの距離がずいぶんと長く感じられ、屋内に入った時にはひどく安堵したんですが、シェルター内のディスプレイに「…あなたが今いるシェルターは3代目で、先代、先々代の建物は過去、嵐によって吹き飛ばされています」などと笑えないことが書いてありました。。

シェルターで一息ついた後は、12時に下りのセクションに入り、のぼりより「足腰にきつい」やや急な道を3時間かけてQuintin Shelterまで下ります。基本的に森の腐葉土の上を歩くような他のフィヨルドランドのトラックと違い、ミルフォード・トラックは岩肌を削ったような道が多いので、足腰への負担が思っていたよりも大きく、特にスティックなしで下るのはなかなかハードでした。

シェルターにパックを置いて、小休止してからこの日のもうひとつのハイライト、NZ最大のSoutherland滝を見にサイド・トラック入り、そこそこのクライミングを経て…轟音の滝つぼ付近に到着。他のトランパーの「カメラを濡らさないように!」というアドバイスをきいて、できるだけ気をつけながら(岩陰から)シャッターを切りまくりました。

サザーランドは、一般の滝とはもはや「次元」が違い…580メートルの落差から落ちてくる水は水しぶきというか「水分を含んだ衝撃波」となって近づくものを全身ずぶ濡れにさせます。(体感済み)
かなりハードな一日となり、まだかまだか…とDumpling Hutへの川沿いの道を歩き続けていると、前方に居たトランパーの人たちが立ち止まって川を見ていました。するとその視線の先になんと、(今度は)本物のウィオ/ブルー・ダックが一羽!たたずんでいます。しばらく「Arthur川の天然水」をグビグビ飲んでいたので、遠めながら写真に収めることもできました♪
ここミルフォードでも、ウィオはかなり珍しいということなので…そんな野鳥を一目でも見れたことはとても幸せでした。この後、すぐにDumpling Hutに到着。

4日目(26日):
例によって小雨の振る中、9時にハット出発して、2時の(ミルフォード・サウンドへの)ボートを目標にして歩き始めます。
スティックなしながらも、なかなかのペースで歩き…10時過ぎにBoatshedを通過し、その後スグにMackey滝に到着。サザーランドに次ぐ大きさというこの滝は高さ、水量、景観のバランスがとても良く、トラック上で個人的に一番美しい滝だと思いました。

その後もペースを維持しつつ、ブーツでない者にはちょっとキツい石メインの道で12時ちょうどにGiant Gate滝に到着。降雨からくる豊富な水量もあいまって、とても迫力のある滝を眺めがら、混みあっていた(?)シェルターでは休まずにひたすらにkeep walking。
ほぼノンストップで、'1hr45min'と看板に書いてあった地点から1時間15分で遂に、ミルフォード・トラックの終着点、Sandfly Pointに到着しました。

ボートの時間まで、残しておいたクッキーなどを食べて休憩し、行きとは打って変わって、ちょっと「定員オーバー(?)」の小型クルーザーに押し込まれると、雨雲の立ち込めるミルフォード・サウンドへと向かいました。